これまでのあらすじ

お久しぶりでございます。
今月初めにADEの原稿をしたっきり、仕事だの法事の準備だので、まったく机に向かえないまま、もはや今月も終わろうとしております。
なんてこった。
図はそのコメントカットで使用したマヨネーズのバリエーションです。
(サニーっておもちゃだけじゃなくて、いろんな分野やってそう)
(で、基盤となるのはやっぱりアメリカの大富豪といえば、ダラス)
(やはりサニーサイド石油しかない! 気がする)

【これまでのあらすじ】
で、絵を描けない生活の合間に何をしてたかというと、本を読んでおりました。
それも時代小説。
私の読書の内訳と申しますと、ざっと推理、伝奇、ファンタジーあたりなんですが、時代小説は主に捕物なので、その内の推理ものに分類されます。
まあ、好きなんですね。
今回は、藤沢ならハズレはなかろうということで、[霧の果て][三屋清左衛門残日録]と読んだところ、やっぱり面白い。
もっと、もっと、となりまして、宇江佐真理の[髪結い伊三次捕物余話]シリーズ4作を読みました。
他にこれは伝奇系で、篠田真由美[東日流妖異変]、藤木稟[大年神が彷徨う島][スクリーミング・ブルー]を読み、私としてはめずらしく女流作家三連続。
藤木さんにつきましては、もう安心感というか、多少その回ごとのモチーフの好みによる浮き沈みはありながら、一定ライン以上は保証されているもので、相変わらず非常に面白く読みました。
この方の本は、ずっしりと濃厚で細密で凛としており、姿勢を正して読みたくなります。
実際は、もちろん寝っ転がって読んだりもするわけですが、まあ気持ちとして。
理数系の組み立てだと思うからかも。
篠田さんは、不謹慎ながら菊地氏との対談が目当てで買ってしまった本で、吸血鬼にはそれほど魅力を感じる私ではなかったのだけれども、面白く読みました。
文体やストーリー、味つけの一部の感じが、菊地女性バージョンといった印象。
菊地氏の尊敬すべきエンターテイメント性に、キャラの細かな感情の動きを加え、代わりにエログロ(特に尻の魅力描写など)をちょっぴり引いたかんじ。
ところでたまたまだとは思うのですが、このお三方の作品を読んで思ったことは、性別不詳。
篠田さんはヒロインが男前で、藤木・宇江佐両氏は、話が男前だった。
当たり前なのだけど、キャラを造るに当たって、やはり女性キャラには女性キャラらしい特徴を投入するもので、型というかパターンというか、お決まり事を踏みがちなわけです。
怒ったキャラに青筋マークを描くようなもので。
それがまあ、若手の作品になると狙って外したり、無意識に外れたり、BLの流れを汲んだりして、性別というものにとらわれないキャラ造りになっている。
そういったことは自然の動きで、流行よりはもう少し深いところでの、まあ一種の進化のようなものだと思うのですが。
特に宇江佐女史の作品([余寒の雪][涙堂]あたりも読んだ)を読んで、男女というよりも、とにかく一人の人間として描かれているのがあまり斬新で、いやびっくりしました。
そのキャラがそのキャラらしい、というのでしょうか。
簡単に言っちゃえばキャラが立ってるってことなんだろうけど、先に性別があるんじゃなくて、性別は後付けだというか。
男らしさ、女らしさ、という既製のトーンは使わずに、手描きのカケアミで仕上げたようなかんじです。
もちろん男前だったり可愛い女だったりもするけれど、それは性別から来るものじゃなくて、そのキャラの個性だというか。
キャラクタの性別分けがはっきりとしている作品は、作品自体に性別があるというか、男らしかったり女性らしさがあったり、作品から作者の性別を感じることが多く感じます。
そこは善し悪しでなく好みの問題ですね。
坂東女史なんかは、もうもうどっからどう切っても女。
じっとりねっとりしっとり闇より深く霜より冷たく、どろどろのむんむんに煮えたぎった命の塊の営みといった生々しくも幻想的な女性に満ちていて、それが素晴らしいと思う。
で、一方の宇江佐女史はというと、あれですよ。
毛深さの描写なんか、そういうとこを見ちゃうのは女性らしいともいえるけど、まああえて書きはしないよね、といったかんじで。
女性らしさもあるけど男前さもあり、ごっちゃになって人間味溢れる、という形容に落ち着くような。
これは誠に失礼ながら、最新流行アンテナに秀でたライトノベルやコミックなどではなく、時代小説というジャンルでこういった作品に出会うとは思わなかったので、非常に心躍る驚きでした。
で、伊三次シリーズは事件そのものよりも、事件が大道具なキャラ話なので、特別江戸アレルギーであるとかじゃなければ、良い意味でのコミック的な面白さがあると思います。
面白い小説には何種類かあって、それを大きくまとめると[ストーリー主体][キャラ主体]に分かれると私は思ってまして、前者はストーリーに合わせてキャラを選び、演じさせるかんじ。
後者はキャラが勝手に動いていく状態ですね。
まあ、そうスッパリと分類できるもんじゃないので、ムリヤリ四捨五入になるわけですが、DS9・ドラクエ・幻水・池正・内田康夫・デスノートあたりは前者、ヴォイジャー・サクラ・サモ・ネオロマ・藤沢・京極・菊地・銀魂なんかは後者だなと思います。
さて自分はどうかといえば、後者寄りかな。
あらかじめ組み立てをしっかりしておかないと、話がぐずぐずになっちゃいがち。
ぐずぐずでもいいからとにかく書け、といった現状ですが。

【ゲーム】
現在すでに溜まっている、今後溜まるであろうやりたいゲーム。
・九龍
・デモンベイン
・ファントム・キングダム
・ジルオール
・遙か3十六夜記
・エクステ
・クラフト新作
・ラブレボ
・ラプソディア
・GS2
(サモ・幻水・サクラあたりはうっかり溜めそうにないので除外)

投稿者 月岡真遙 : 2:13 AM | 雑記 | |

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